触れたことのあるはずの肩、
触れたことのあるはずのふくらはぎ、
触れたことのあるはずの頬。
触れたことのない内腿、
触れたことのない舌、
触れたことのない乳房、
触れたことのない茂み。
妹を抱きしめて、出来る限り隅々まで撫で、さすり、感触を確かめる。
手のひらや指先や唇や、ひざの先や脚の横面まで使って。
麻衣は、息を乱しながらも、黙ってされるがままになっている。
時折、いろいろにまさぐられる自分の体を見て、小さく声を上げる。
どれくらいそうしていたか分からない。
夢中になって体を押し付ける俺の顔に、妹は唐突に手を伸ばしてこう言った。
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