DL
いつの間にか、テレビの画面は裸の男女が絡み合ういやらしいシーンを映していた。
黙って考えていた私が、濡れ場に見入っていたと思ったのだろう、娘はちょっと体を離して、私を非難する。
なぜか、嬉しそうに。
言い訳の言葉を捜しかけたが、やめた。
なんとなく、そのままのほうがいいような気がしていた。
すぐに娘は、また私に寄り添い、今度は私の腕を取る。
抱えられた腕に、確かな柔らかい感触が伝わる。
いつものように、私の肩に娘の頭が乗る。
娘は、こうやってその日学校であったことや、私にはさっぱりわからない流行りの話をするのだ。
DL
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