母親のやわらかい

母親の体は、火照っていた。
乳房や、ほっぺたや、ふとももやそのうちがわや、
とにかく柔らかい部分から、
むわむわと桃色の蒸気が染み出してきている
そのやわらかい部分全部を使って、
母親は息子を抱きとめようとしている。
息子の持つごつごつした突起をすべて、
母のやわらかい肉体にうずめてしまおうとしている。
引きずり込むのではいけない。
母は、受け入れるのでなければいけない。
体を開きやわらかい部分をすべて息子に晒し、
その猛りを待って受け止めなければいけない。
潤んだ目で、息子の顔を見つめる。
吐息が漏れ、母のまなざしと誘うまなざしが混ざる。
蒸気が息子の体を包み、抱き寄せる。
ゆっくりと、近づく。
潤んだ目をあわせたまま、
一語一語言い聞かせるように、言う。

DL
息子は、はじけるように突進し
母の肢体はそれを難なく受け止めた。

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