行きどころのない兄妹

僕らは、小さいころ両親が死んでから、
ずっと親戚の家で暮らしてきた。
残念ながら優しい里親には恵まれず、
虐待こそないものの、
基本的によそ者への差別と無関心の中で育った。
だから、僕たちはお互いに興味を持たなければならなかった。
お互いがすべてだった。
生きていくために、僕たちはお互いをしっかりと見つめあっていた。
相手が異性として成熟していく様を
僕たちは余さず観察した。
やがて、相手の異性に自分の体が反応するようになり、
僕たちはそれを大切に育てた。
妹の膨らんできた乳房や腰つきをみていると、
妹が、僕のペニスに触れると、
僕は勃起する。
妹は、僕のペニスを見ているだけではあまり反応がないけれど、
ゆっくりと口づけしたり
乳首やクリトリスを優しくなでてやると、
じんわり膣口が濡れてくる。
勃起したペニスは、
その膣口に入れることができる。
お互いがお互いに反応するのがうれしかった。
ずっと一緒にいるのに、
新しく知れることがあるのがうれしかった。
僕たちは、お互いの体の機能を
全て知っていた。
だから、妹が初潮を迎え、
僕の精液が白く濁ってきたいま、
僕たちはお互いの体が求めていることを
体の芯で理解していた。

DL

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