愛の母

なんでそんなこと聞くんだ。
当たり前じゃないか。
なんでそんなに屈託がないんだ。
僕はこんなに悩んでるのに。

DL
その最後の言葉を俺にかけるとき、
母さんはすこし震えていた。
もしかしたら、母さんも悩んでいたのかもしれない。
今の言葉は、その末に搾り出した、決心の言葉なのかも知れない。
僕は、おずおずと、母さんのやわらかい胸のなかに、
顔をうずめていく…

コメント

タイトルとURLをコピーしました